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青い画面

大晦日の未明にWindows Updateを失敗するようなミュージシャンは世界にわたし一人だけでいい。世間の人々は今頃「今年も色々あったよねー」的な感じで蕎麦をすする夢でも見ているのかもしれないけれど、作業用PCのOS更新に失敗をするとそうもいかない。真夜中、目の前の沈黙したパソコンと青く光る画面を見つめながら、OSのインストールディスクを探したりしなければならない。つらい。「Windows 更新プログラムの構成に失敗しました」という文字をもう何時間眺めているのだろうか。つらい。あまりにもつらいので試しにドイツ語っぽく言ってみる。つらいッヒ。乾いた空気がさらに乾いた気がした。

 

昨日から今日にかけて、各種ソーシャルメディアでわたしからいいねをされた人は、わたしが青い画面の前で途方に暮れながらその投稿記事にいいねをしたのだということを知ってほしい。いや、知ってほしいだなんて気持ちは烏滸がましいのかもしれない。それはわたしのエゴだからだ。いいねは正しくタップされて投稿者の心を満たすべきだし、であるならば、いいねをした側の意思はそこに反映されるべきではない。いいねはいいね以上でもいいね以下でもない。いいねはいいねだ。だから、いいねなのだ。「PCの復旧作業で超テンション低いけど、でも、その料理なんだか美味しそうだから、いいね」なんていうボタンは存在しない。いいねの前では主義や思想もなく、どんな状況にある人もどんな人生を生きる人も平等だ。全てが等しくいいねなのだ。いいねの前で笑い、時に怒り、そして泣く。何万回、何億回と押されたいいねがトラフィックの海を駆け抜けて、君のもとへと届く。そう、ずっと何かを探してる……えっ、これってもしかして、おれたち夢の中で、入れかわ

 

なんの話をしてましたっけ?…そうそう、パソコンの調子が悪いのよー!なんなのもう!あんたブスのくせに飲みっぷりだけはいいオンナね!(オカマ口調から元に戻して)そんな一年の終わり、なんだかなあですが、2016年を全体的にザックリと振り返ってみると良い一年であったなあと思います。各方面、お世話になった方々へ精神的に感謝っぽい雰囲気のアレを。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

最後にこちらをひとつ。ご指名いただき光栄でした。洲崎綾さんのことを知るにはとても良い一冊かと思います。

 

 

 

以上、青い画面の前から藤本がお送りしました。

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